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谷戸、里山は今や貴重な存在と成っていますが、そもそも多摩の原風景と言えば当にそれでした。 このブログではそんな多摩の原風景をご紹介し、未来にこの素晴らしい風景を伝える一助と成ればと思って開設しました。 また記録の意味も含めて、宅地化されて失われてしまった谷戸や、人工の谷戸や里山も紹介します。
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名称:徳が谷
住所:東京都多摩市貝取1749、多摩市桜ヶ丘二丁目、多摩市乞田1207付近
所属:多摩丘陵、大貝戸対岸
河川:不明
水系:多摩川水系、乞田川支流
鎮守:庚申神社

自然度:2/5 景観:2/5 危険度:1/5
宅地化:4/5 荒地:0/5 農地:1/5
水田:無し 耕地:有り 公園化:無し

消失危険度:4/5

 狼谷戸の隣にある谷は徳が谷と呼ばれており、その由来は定かではないが、
もしかすると、人の名前に由来しているのかも知れない。
今となっては、大半が宅地化されて面影を偲ぶものを探すのは一苦労だが、
良く見ると地形がしっかり残っているのが分かるし、一部は生産緑地地区となって、
少ないながら耕作地に面影を偲ぶことが出来る。

7c003ddf.jpg 入り口は京王バスのバス停「乞田五差路」の裏手に
ひっそりと隠れるように存在している。
道路の反対側には病院があり、旧鎌倉街道と
愛宕への道、ニュータウン通りから野猿街道へのバイパスと
まさに交通の要衝と化していて、その裏手に静かな耕地があるとは
ちょっと想像しにくいかも知れない。


 その耕地から山の宅地への道は今でも急峻であり、この地がはっきりと谷戸地であったことを
今に伝えているようである。
急峻な隘路を上っていくと、崖線に沿うように宅地が広がっている。
この辺りは、乞田、桜ヶ丘の狭間に貝取の飛び地が入り込み住所は複雑だが、
山の宅地部分は桜ヶ丘二丁目、野猿街道とニュータウン通りを繋ぐ道沿いは乞田で、
耕地付近は貝取の飛び地となっている。
 その乞田方面に道なりに進むと、山の雑木に向かって急な階段がある。
これが庚申神社への入り口で、昇ったところに鎮守は静かに存在している。
バス停から耕地を長めながら神社に至り、その後は桜ヶ丘の史跡を巡るか、
あるいは東寺方に向かって行くのも良いだろう。
大部分が宅地化されているが、旧道の面影や、地形など、良く見ればたちまちに
当時の情景が想像されるような所も無いわけではない。

 これ以上にこの地域が面影をなくさないことを願ってやまない。

この辺りの昔の地形図は以下のリンクから
http://habs.dc.affrc.go.jp/habs_map.html?zoom=16&lat=35.63532&lon=139.44183&layers=B0F0FTTTTF

この辺りの現在の地図は以下

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音楽系の仕事の傍ら、多摩の原風景を求めて
歩き回っています。
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