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谷戸、里山は今や貴重な存在と成っていますが、そもそも多摩の原風景と言えば当にそれでした。 このブログではそんな多摩の原風景をご紹介し、未来にこの素晴らしい風景を伝える一助と成ればと思って開設しました。 また記録の意味も含めて、宅地化されて失われてしまった谷戸や、人工の谷戸や里山も紹介します。
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名称:狸ヶ入
住所:東京都多摩市連光寺3丁目42番地
所属:多摩丘陵、大谷戸支谷
河川:大谷戸川源流部の一つ
水系:多摩川水系、乞田川支流大谷戸川支流
鎮守:春日神社、神明社、若宮八幡宮

自然度:4/5 景観:4/5 危険度:2/5
宅地化:2/5 荒地:1/5 農地:3/5
水田:有り 耕地:有り 公園化:ほぼ全域

消失危険度:復活

 連光寺小学校付近を流下している大谷戸川(現在この付近は暗渠化)はいくつもの源流域があり、
この狸ヶ入付近もその一つである。
そもそもは、狸が出るような場所という意味の小さな地域で、表に通る早馬道から一本入ったあたり、
実際には連光寺小学校の前あたりの名だったが、現在その地域は宅地化により、面影はない。
小学校前の細い道を山側に入ると、古い旧家の並ぶ前の地に急に大きな農地が広がる。
54698ec1.jpg この斜面農地は貸し出し農地で、利用料を払って区画を押さえれば、
誰でも作物が作れるようになっているらしく、
トウモロコシや中には九条ネギを育てている方もおられるようで、
バラエティに富む。
その耕地を左手見ながらやや急峻な坂を登り切ると
目の前に急に棚田が広がって、その景観に思わず声を上げてしまうほどだ。


 都立桜ヶ丘公園が一帯に広がる地域で、狸ヶ入の最奥の場所に当たるこの棚田は、
雑木林ボランティアの手によって復活管理されている棚田だそうで、保護の観点から普段入り口は
しっかりと閉ざされていて中に立ち入ることは出来ないが、外側から景観を楽しむには充分すぎる。
奥のため池に溜められた湧水が水路を伝い棚田に供給され、小さな調整池にあつまり、
流下していく様は当に多摩の原風景そのものだ。
先ほどの耕地横を暗渠で流れ、連光寺小学校裏手で大谷戸公園方面から来た
大谷戸川本線に注いでいる。
 ちなみに谷戸の奥の里山は「榎戸山」という名前で、この尾根を越えた反対側には、
多摩市きっての夜景スポットとして若い人にも人気の「ゆうひの丘」がある。
都立公園として整備されたことがこの景観を維持していることを本当にありがたく思う瞬間だ。
1d92c956.jpg


 復活した棚田と榎戸山の景観以外にも旧家や斜面耕地、
栗の植わった農地など、かつてはどこにでもあった光景がここには残っている。
棚田の目の前を通る道を雑木に向かって進むと、
林野庁多摩宿舎のある地域に入り、連光寺公園として解放されたスペースの横で
植生実験などを行っているのを見ることが出来る。
かつて柳入と呼ばれた地域で、更に先には聖蹟記念館のある大松山へ至る。



 雑木林ボランティアの皆さんのご努力に心から敬服しつつ、地元に住むものとして、
この景観を誇りに思わずにはいられない。

この辺りの昔の地形図は以下のリンク
http://habs.dc.affrc.go.jp/habs_map.html?zoom=16&lat=35.63229&lon=139.46268&layers=B0F0FTTTTF

現在のこの辺りの地図は以下

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音楽系の仕事の傍ら、多摩の原風景を求めて
歩き回っています。
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