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谷戸、里山は今や貴重な存在と成っていますが、そもそも多摩の原風景と言えば当にそれでした。 このブログではそんな多摩の原風景をご紹介し、未来にこの素晴らしい風景を伝える一助と成ればと思って開設しました。 また記録の意味も含めて、宅地化されて失われてしまった谷戸や、人工の谷戸や里山も紹介します。
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0a105f49.jpg
 
名称:柳入
住所:東京都多摩市連光寺3丁目45番地
所属:多摩丘陵、大谷戸支谷
河川:大谷戸川源流部の一つ
水系:多摩川水系、乞田川支流大谷戸川支流
鎮守:春日神社、神明社、若宮八幡宮

自然度:5/5 景観:2/5 危険度:3/5
宅地化:1/5 荒地:4/5 農地:0/5
水田:無し 耕地:無し 公園化:全域

消失危険度:0/5

 桜ヶ丘公園内にあるもと谷戸地区。この辺りは公園整備と近くには現在は公園用地となったが
グランドがあったりで幾分か山を崩して作られた箇所である。
かつてはもっと山が迫っていて、その山麓の小地域であったようだが、現在の林野庁宿舎付近は
昔から集落部をなしていたようだ。
 都立公園化されたため、自然の保護については申し分ないが、人気はないので、
広場以外では雑木と荒れ地が目立つ。どうも見るに付け湿地だったのではないかと思われる場所で、
いまでもそこかしこの地面から水がしみ出していたり、すぐ下のもとグランドだった場所にも
池が整備されていたりするのはそのためではないだろうか。
bf853d83.jpg
 
 ほぼ中央部に大松山方面への通路が通っており、
雑木の中をとぼとぼ進む道はいつも谷風が心地よい。
場所が場所だけに野鳥も豊富で、散策の人の他に、
超望遠レンズを持ったバーダーともよくすれ違う。
 道沿いにはフェンスがしてあり、中には入れない場所が
隣接しているが、植生保護や植生実験などが行われているようだ。

 ここから大松山への登坂は当時のそれほどではなくなったのかも知れないが、
意外にキツイものがある。
はじめはなだらかな山道だが、最後で一気に崖を登る階段があり、息せき切って登る人を
多く見かける。
登り切ったあたりには眺望の良いポイントが用意されており、遙か向こうの山並みと、
聖蹟桜ヶ丘~日野方面の一望、さらにはすぐ眼下の大谷戸の町並みが眺められる。
こういった場所に多い、山の名前を風景画に記したプレートも用意されており、
冬の空気の澄んだ日には最適だろう。

 ちなみにこの辺りは道沿いに枯れ沢が走っており、かつてはここに水路があったようだが、
現在はかなりの大雨でも降らないとここに水は流れないだろう。
ちなみにそこは桜ヶ丘公園内の「東谷戸」と名付けられているが、
新しく名付けられた場所で、もともとは山だった場所である。
 もとグランドだった部分の湿地からは絶えず水が湧いており、
大谷戸公園方面に向かってどんどん流下していく。
 水系的には大谷戸川に合流後、乞田川に注いで多摩川に流れて行くのだが、
流下方向が一方ではないようで、幾筋かの流れをつくって大谷戸川に落ちている
と考えることが出来る。

 公園散策の折、そんな昔を想像してみるのも悪くない。

この辺りの昔の地形図は以下のリンクから
http://habs.dc.affrc.go.jp/habs_map.html?zoom=16&lat=35.62991&lon=139.46588&layers=B0F0FTTTTF

この辺りの現在の地図は以下

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ベリリウム榊
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男性
自己紹介:
音楽系の仕事の傍ら、多摩の原風景を求めて
歩き回っています。
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