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谷戸、里山は今や貴重な存在と成っていますが、そもそも多摩の原風景と言えば当にそれでした。 このブログではそんな多摩の原風景をご紹介し、未来にこの素晴らしい風景を伝える一助と成ればと思って開設しました。 また記録の意味も含めて、宅地化されて失われてしまった谷戸や、人工の谷戸や里山も紹介します。
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川崎市宮前区にある平は東名高速が走り、宅地の広がる地域であるが、その中に農地や旧集落の姿の残る場所である。
かつては平村という山間集落で、平瀬川の流域に耕地が、そして四方の丘陵地には多くの谷戸や沢が流れていた。
平村の由来は平地の地形と思いがちだが、丘陵部に位置するため、それは当てはまらない。
実はこの地に住んだ葛山平(くずやまたいら)という人名に由来するのだそうだ。
地名の特徴は丘陵部に典型的なものであるが、特徴的なものは、長尾の項でも登場した別所があることだろう。
古代の産鉄製鉄に絡むとする説もあり、奥羽俘囚の移配に絡むとも言われるこの地名が長尾及び上作延、平と近隣に集中しているのは興味深い。

地名の拾いあげと比定には以下の資料を活用したので、感謝と共に。
「川崎地名辞典(日本地名研究所)」「今昔マップon the web」

比定不能地名は以下の通り
・水車・・・旧地番で平1074辺りだという
・葛山平屋敷跡・・・旧地番で平35辺りだという。
・かんゑき山・・・竹の沢の西にあり
この他、旧地番と新地番の対照表が手元にないので、比定の誤りがあるかも知れない。




より大きな地図で 平(川崎市)の地名 を表示
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音楽系の仕事の傍ら、多摩の原風景を求めて
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